【Utada】新譜「This Is the One」

日本では3/14に発売された宇多田ヒカルの「Utada」名義のアルバム「This Is the One」は、アメリカでは3/24に発売される予定です。このアルバムにはビヨンセのプロデューサーでもあるStargateが参加しているのですが、率直に言って出来上がりは物足りません。

オリジナリティが感じられない楽曲に、スカスカのアレンジ。せっかくファンキーな魅力のある宇多田のボーカルも、ボーカルトラックの音圧が高めで思い切り歌い上げていないので、印象に欠けてしまうのです。坂本龍一が書いた「戦場のメリークリスマス」のテーマ曲のカバーや自身の「オートマチック」のセルフカバーが含まれていることが、かえってネタのなさを浮き彫りにしてしまった感があります。

「肩の力を抜いて作ったポップなアルバム」に聴こえなくもないけれど、僕には「深みのない大量生産的な音楽」に思えます。アマゾンのカスタマーレビューを見ると好評のようでも、このアルバムがアメリカで受け入れられるのは難しいのではないでしょうか。もっとダンサブルでソウルフルな楽曲を、聴いてみたいと思っています。

http://www.utada.jp/uicl1088.html