【パンパシフィック選手権】大分3位を確保

立ち上がりからゲームを支配気味に進めていた大分トリニータが、26分に左サイドを崩した金崎からのパスを、DFをうまく交わして受けた高松が決めて先制。その後、山東魯能に退場者が出ると完全に流れは大分ペースになり、41分に再び金崎のアシストからウェズレイがヘッドを叩き込んで2-0とした。微妙な判定からPKで失点したものの、リードのままハーフタイムへ。スカパー解説の野々村氏が指摘していたように、これはレッドカードを使ってしまった主審にありがちな「バランスを取る」ための判断である可能性が濃厚だ。

しかし、後半に入ると数的有利をなかなか活かせず、パッとしない攻撃に終始する大分。守ってカウンターというスタイルのチームにとって、人数が多くなったときの典型ともいえる停滞した内容になってしまう。終盤は森島と家長を投入したものの、チャンスメイクまでに手数をかけ過ぎ、最後のポイントでは可能性が低いにも関わらず「自分がシュート」という判断が多くなってしまった。昨年までのメンバーと変わっていない大分だけに、課題もそのまま持ち越されている点は気がかりだ。高橋のプレーにキレを感じられないことが、相手を崩しきれなかった要因なのかもしれない。