【サッカーU23】可能性感じる0-1

強豪アルゼンチンを迎えた試合は後半途中で打ち切りになってしまったが、本大会での可能性を感じさせる内容だった。失点シーンでは攻撃から戻りきれず、集中を欠いてしまった。しかしながら、そこまでの時間帯を通して守備は安定していた。森重がまずボールホルダーに当たって水本がカバーするセンターバックも、内田と安田のサイドも悪くなかった。

ただ、攻撃に転じたときに安田のサイドには不満が残る。守備に不安があるせいか、なかなか思い切った攻め上がりが見られなかった。内田が再三仕掛け、フィニッシュまで持ち込んでいたこととは対照的だ。また豊田も、アルゼンチンのDFを背負っては仕事をさせてもらえなかった。ここに途中交代で入った森本と長友を加えた形が基本となるように思うが、岡崎は強豪相手にドリブルで突っかけても結果は出そうにない。

これである程度は戦える見込みがついたと言えるが、まずはグループリーグ3試合を視野にいれたときには、負傷している李と細貝には早期の復帰が望まれる。「まだスタメンが決まらない」と反町監督を非難しているタブロイド紙もあるようだが、3試合を戦うためにはひとつのスタメンリストで十分なはずはない。18人をいかにベストな状態でピッチに送り込むかは、監督の采配にかかっているのだ。