【キリンカップ】練習試合ならOK

ヨーロッパはシーズンが終わったところで、日本は震災の中断を経たためにまだ序盤戦。合流して十分に練習もできていない状況なので、所詮は練習試合だ。もちろん日本協会は、スポンサーとの深い関係のために「練習」だとは口が裂けても言えないはずだが…

特に本田を投入した後半からは、中盤で手数をかけ過ぎた。もっと前に仕掛けていかないと、相手の守備の人数も揃ってしまうし、チャンスらしいチャンスが生み出せなかった。高さのないペルー相手でさえこの調子では、チェコ相手には太刀打ちできまい。遠藤と本田を並べた上に長谷部までいる中盤は、一見安定感があってよさそうだが、スピードが上がらない懸念もあるのだ。

そんな中での収穫は、関口がある程度使えそうなことと、森脇が良い動きをしたこと、そして安田と長友を左サイドで共存させるオプションをザッケローニが考えていることがわかったことだ。右に内田を入れれば、かなりサイド攻撃には期待ができる。チェコ戦までの一週間で、サイドからのクロスに対する中での対応を熟成させてもらおう。アーリークロスにダイビングヘッドで飛び込む岡崎が見たい。