【CHANGE】朝倉総理も悪くない

今クールのドラマは「ホカベン」と「ごくせん」を録画してあるけれど、それぞれ2回分くらいしか見ていません。そのうち…と思っているうちに、結局見ずに過ごしてしまって… そんな中、途中から見出したフジの「CHANGE」は月9のキムタクにしては視聴率が伸び悩んでいるらしいですが、中身はなかなか見応えがあると思います。

阿部寛がいかにもハマり過ぎの役柄で、加藤ローサが意味不明というところは難点ですね。それでも安っぽくなりそうでなっていないあたりは、脚本と演出の力ではないでしょうか。いい例が大倉孝二の使い方。小劇場出身でキワモノ的な役が多い彼は、「ジョシデカ」では仲間由紀絵の同僚刑事として登場し、妻を殺害されてしまうというシリアスで重要な役回りであるにも関わらず、笑いを取るためか「テヘっ!」という決まり文句を無理やり突っ込まれて、その位置づけがあいまいになっていました。ところが「CHANGE」では総理のSPとして、おちゃらけに走ることなく堅いけれど人情味のあるいい味を出しているのです。

朝倉総理の台詞に「話し合えば、お互いが<違う>ということがよくわかる。その違いを認めることがスタートだ」という趣旨のものがありましたが、これこそ世界の企業が目指そうとしている「ダイバーシティ」、つまり多様性ある職場環境に通じる考え方なのです。人事の仕事をしている僕にとって、まさにツボにはまる言葉でした。

ただ、最近は政治家が大挙してバラエティ番組などに登場して論戦を交えているので、寺尾聰高橋英樹をもってしても「キャラが薄く」見えてしまいますよね…