【横浜-大分】好ゲームを壊したジャッジ

今季の初観戦として、横浜・三ツ沢のニッパツ球技場での横浜Fマリノス大分トリニータの一戦を観戦した。生憎の雨に加え、時折吹き付ける強風というコンディションながら、試合内容そのものはなかなかよかった。しかしながら、このゲームの主役は主審の松尾氏であったことは間違いない。

     榎本
  栗原 松田 田中裕   → MF登録の松田はセンターバックの中央
田中隼 水沼 長谷川 小宮山  → DF登録の隼磨と小宮山はウィング
     ロペス
  ロニー  大島

    ウェズレイ
高松     清武    → 高松は序盤、左サイドに張っていた
  鈴木          → 慎吾と藤田は中寄りでのプレーが多かった
ホベルト エジミウソン 藤田
  上本  森重  深谷
     西川

前半からマリノスのハンドを2回見逃す一方、トリニータのファウルは厳しくとっていた松尾氏だが、ウェズレイの突破を松田がペナルティエリアすれすれで止めた際の判定は松田へのイエロー。ところが副審の岡野氏が旗を振ってアピールし、結局ウェズレイがシミュレーションでイエローに。彼は前半終了後にペットボトルを蹴り飛ばしてイエローを受けており、これで退場となった。

ウェズレイの1枚目のイエローは明らかに彼自身が感情をコントロールすべきだったし、2枚目も正直言って仕方ないプレーに見えた。とはいえ、毅然として松田にイエローを提示した後で判定を翻した行為は、主審として誉められたものではないだろう。

<GK>西川:6.5(好セーブに正確なキック)
<DF>深谷:6(安定していた)、森重:6.5(自信を持ってのプレー)、上本:5(ミス多い)
<MF>藤田:5(攻め不発)、エジミウソン:7(ウェズレイ退場を運動量でフォロー)、ホベルト:6.5(視野の広さはさすが)、鈴木:5.5(昨年の活気がない)、清武:5(消えている時間長かった)
<FW>高松:5.5(反応遅くチャンスつぶす)、ウェズレイ:5(退場は自己責任)
<SUB>小手川:5(何もできず)、小林亮:6(DFをカバー)、松橋:評価なし
※下川、山崎、西山、前田は出場せず
<監督>シャムスカ:6(敗戦も積極性見せる)

終盤には小林亮をDFに入れて森重をターゲットとして前線に張らせたり、5分間のアディショナルタイムの最後に訪れたコーナーキック2本では西川を攻撃に参加させたりと、シャムスカの勝とうとする気概が見えた。酷いジャッジに大分の敗戦という結果ではあったが、観戦後には悪い気分にはならなかったことは幸いだった。