【北京最終予選】U22ベトナム戦・納得の采配

先週、U22の練習試合を見学して、この切羽詰った時期に選手の見極めをしていた反町監督にはかなり落胆させられていた。しかし、今日のスタメン、そして交代カードの切り方は十分に納得のいくものだった。まったくポストになれていなかった平山を起用せず、一番動きがよかった李忠成を先発で起用したことが当たっての2得点だ。梅崎と興梠は流れを変えられる選手なので、ベントスタートは妥当だったし、細貝を含め終盤の活性化に貢献していた。

しかし、改善が必要な点もある。まずは右サイド。内田と水野が再三絡みながら攻めていたことは評価するが、二人ともあまりにもボールを失いすぎる。同じような展開からドリブルで突っかけてはターンオーバーという光景を、何度も見せられた。そして岡崎は運動量で貢献したのだが、FWとしては不器用すぎた。運動量の落ちた後半、もう少し早いタイミングで興梠を投入してもよかっただろう。

久々にこのチームに復帰したGK西川は、非常に落ち着いていた。日本が先制したような、クロスからDFの前に入られるパターンをベトナムにも見せられながら無失点でしのいだのは、西川の反応の良さだろう。テレビ中継ではわからなかったが、順大との練習試合でもコーチングの声がよく出ていたので、DFにも安心感があったことだろう。

さて、これで明日未明に行われるカタールサウジアラビアのゲームの動向が大事になってきた。首位に立った上で、水曜日にサウジアラビアを迎えたいものだ。