【大分-名古屋】選手層の限界

ホベルトのサスペンションは仕方ない。金崎をU-18アジアユース予選に出したことも、彼の成長を考えれば意味があることだ。そしてU-22代表の西川と梅崎もベトナムに快勝して結果を出してくれた。しかし、それらが全部揃ってしまった今節、トリニータの戦力ダウンは決定的だった。

藤田が3人いれば、とさえ思った。右サイドの梅田と左サイドの根本は、かつてはそれなりに貢献したよい選手だが、現時点ではJの舞台で活躍する状態にはなかった。右コーナーを梅田に蹴らせても、相手が嫌がるようなボールは送り込まれず、結局は途中から鈴木慎吾にキッカーを代わったのだ。苦しいやりくりを強いられたシャムスカには、マジックを繰り出すパワーは残っていなかったようだ。

<GK>下川:5(相変わらずポジショニング悪い)
<DF>深谷:5.5(ヨンセンを抑える場面も多かったが)、森重:4.5(力不足かつ経験不足)、上本:5(パスセンスは皆無)
<MF>藤田:5.5(存在感見せられず)、エジミウソン:5.5(運動量も空回り)、梅田:4(起用に無理があり、交代は当然)、鈴木:5(慣れないトップ下で孤立)、根本:5(ゲーム勘の問題か)
<FW>高松:6(ポストの位置が低すぎた)、山崎:5.5(運動量を活かせず)
<SUB>前田:5.5(動きはよいが、取られすぎ)、西山:5(積極さ欠く)、小手川:4.5(弱気で、交代出場の意味なし)
※河原、三木、福元、松橋章は出場せず
<監督>シャムスカ:5.5(戦力的に限界か)

しかし、これで自動降格は消滅した。次のホーム最終戦で磐田に勝てば、残留は決定する。チームが目標として掲げる3万人動員は難しそうだが、アウェイの新潟戦には持ち込まずに入替戦を回避して欲しいところだ。梅崎やホベルトも帰って来るし、アウグストも間に合いそうな情勢なのだから。