【木更津キャッツアイ】映画2作@WOWOW

WOWOWで放送された「木更津キャッツアイ」の映画版2作ですが、さすがに一気に日本は辛かったので、「日本シリーズ」はテレビを生で、「ワールドシリーズ」は録画して観ました。両方ともエピソードを「1回表」「1回裏」などと野球風に細切れにするのですが、「日本~」が全体の筋が弱いのに比べて「ワールド~」はストーリー自体が楽しめるという違いがありました。

「日本~」では内村光良が「微笑みのジョージ」という犯罪者を演じているのですが、ストーリーの中で彼の位置づけが明確ではなく、脚本の宮藤官九郎が得意な小ネタの連続という印象が強いです。また、内村以上に古田新太のキャラが濃いので、完全に食われていますね。

同じ展開でもう一本は厳しいかなと思いつつ「ワールド~」を観ましたが、こちらは「フィールド・オブ・ドリームス」のパロディとしてのストーリーがしっかりしているため、見やすかったです。過去のシーンを遡る際も「日本~」ではしつこいくらいに高速巻戻しの映像を見せられていたのが、「ワールド~」では無駄な演出が削られてすっきりとしていました。

この2作を見て感じたのは、やはり岡田准一のうまさです。シリアスな場面もコミカルな場面も、きっちりと演技臭くなく見せてくれる辺りはさすがの一言でした。櫻井翔は、「はちみつとクローバー」同様に役柄を自分の色に染めこんで演じてしまっているところが安心できる反面、やや物足りないところでもあります。

http://www.tbs.co.jp/catseye/