【マイ・ケミカル・ロマンス】ブラックパレードは名盤

このアルバムは、僕にとっては衝撃的です。たまたまJALの機内で"Welcome to the Black Parade"を聴いて記憶に残ったので、アルバムを手にしたのですが、他の曲の出来も抜群です。"This Is How I Disappear"、"The Sharpest Lives"や"House of Wolves"が特に気に入りました。

ジェラルド・ウェイのボーカルも印象的ですが、ボブ・ブライヤーの叩くドラムスは、タイトな音色もタム回しやハットの入れ方も、とにかくすべてが僕のツボです。特にオープンハットの使い方が、強く印象に残りました。このアルバムでは、ギターやベースもそれなりにいろいろなことをやっているんだけど、ボーカルとドラムスのインプロビゼーションだといっても過言ではありません。ギターよりドラムスの方が雄弁で、メロディを感じてしまうほどなんです!

全般的に、なんとなくクイーンやキッスを思わせるような、シンプルでキャッチーなハードロックです。タイトルチューンの"Welcome to the Black Parade"は、クイーンの"Bohemian Rhapsody"のエッセンスを感じさせるような作りだし、"House of Wolves"はところどころにキッスの"Detroit Rock City"へのオマージュを感じます。

ジャケットを見る限り、かなりアクの強さを感じますが、楽曲からはまったくそんなイメージは受けません。楽しんで聴ける上に、聴きこめば新しい発見がある。そんな一枚です。

http://wmg.jp/artist/mychemicalromance/