【旅の小ネタ】マカオ入国の国民性

香港もマカオも中国に返還されているけれど、行政単位としては存続しているので、香港-マカオを結ぶフェリーに乗ると出国と入国を経験することになります。

香港の上湾を出たフェリーがマカオの港に着き、入国審査の列に並ぼうとしていると、後ろで船内で知り合ったらしいアメリカ人ふたりが話をしています。どうやら「ポルトガル語マカオ旧宗主国)でありがとうは何て言うんだっけ? スペイン語はグラシアスだけど、確か全然違う単語だったはず」という内容。僕が振り返って「オブリガードですよ」と教えてあげると、喜んでました。

たぶん日本のサッカーファンなら、この単語は知っていると思います。活躍したブラジル人選手が退団するときにこの単語を書いた横断幕をよく目にするし、フリューゲルスのファン感謝イベントは「オブリガード・トルシーダ(ありがとうサポーター)」という呼称だったんですよ。

そしてさらに審査の列に並んでいると、中国のパスポートを持ったおっさんがジリジリと僕との距離を詰めてきて、いまにも抜こうとしてきます。最初は僕も競って前のスペースを詰めていたけど、もう面倒臭くなって前に行かせようとしました。すると、そのおっさんの連れの奥さんらしき人が、彼を自分の横まで引っ張り戻したのです。一時は「まったく中国人は(-_-;)」と思ったけれど、人それぞれなんだなと思い直すことができました。あまり先入観で人を見てはいけませんね!