【ダヴィンチ・コード】うまく凝縮した149分

11/3にDVDが発売された「ダヴィント・コード」。劇場では見られなかったので、発売を楽しみに待っていました。原作があそこまで壮大で、どんでん返しも何度もあるという展開なので、どうストーリーを組み直すかに注目です。

リー・ティービングの登場やエンディングでソフィーの秘密が明かされるシーンなど、時間配分が絶妙だったというのが僕の第一印象です。余計なところを描くでもなく、大事なところを省くこともない。コンパクトにまとめながら、原作の良さをそのまま活かした映画化でした。

トム・ハンクスジャン・レノは、さすがにうまい。昔はただの「父っちゃん坊や」だったトム・ハンクスが、ここまで味を出すように成長するとは予想もしていなかったのですが、「プライベート・ライアン」で茫然自失しながら拳銃を撃つシーン以降、「グリーンマイル」「キャストアウェイ」「ターミナル」とすっかり彼の演技に魅了されています。

ヒロインであるソフィー・ヌブーを演じたオドレイ・トトゥは地味な印象ですが、血筋に大いなる秘密を持つフランス人という設定には合っていたのだと思います。もっと派手な綺麗どころを持ってきたら、ただのアクション映画になりそうですから。それに、この役を受けるということは一部のキリスト教徒から攻撃を受ける可能性もあったでしょうから、難しい選択だったのではないかと推測しました。

原作を読んで結末がわかっていても、ドキドキワクワクしながら最後まで興味を引っ張ってくれるということで、この作品はすでに名作なのだと思います。