【bjリーグ】東京-大阪/試合◎運営×

結果は東京の連敗となったが、昨日とはまったく内容が違う。昨日は4Qにミスを繰り返した単なる自滅で、今日も同じように4Qに逆転を許したが、これには理由がある。今日の東京アパッチは、信頼できてサイズのある選手を長い時間引っ張る戦略に出たのだ。仲西、マイケル、青木勇人、ヘリコ、ビリングスを基本に、青木康平とジェレミーを使いながらメンバーを回す。その弊害はもちろん、疲労とファウルの累積だ。オーバータイムにもつれこんだ大接戦は、お互いの消耗戦でもあった。

大阪も3Qのうちにワシントン、さらにはパルマーがファウルアウトしたが、東京は4Qにビリングスと青木勇人、OTにはマクガイア、マイケルに続いてヘリコまでもがファウルアウトと総力戦になってしまったのだ。

前半終了時点の52-33が嘘のように、4Q中盤に逆転された東京。しかし、客が帰りはじめた残り2分で5点差の膠着状態に。そして、3ポイントを狙ったヘリコがファウルを受けてFTを3つ決める。これで2点差。さらに、この日大阪が40分で勝ち切れなかった原因ともいえるほど絶不調だった城宝のファウルで残り2.2秒、東京のスローイン。仲摩の3ポイントが外れるも、勝又が奇跡的なブザービーター・タップを決めてオーバータイムに突入させました。この時点で有明のスタンドは、ものすごい盛り上がりです。延長では一進一退でしたが、最後はダレンのシュートが外れて敗戦が決まりました…

試合は最高だったのに、運営は最低。試合開始早々に、2・3階招待席の客に「空いているA席に移動してよい」ことをおそらくスタッフが伝えたのでしょう。インプレー中に民族大移動が起き、集中して観戦できませんでした。これは選手や、金を払って観戦しているブースターへの冒涜以外の何ものでもありません。そして、通路に立って見ている子どもになかなか注意せず、終了後は通路を携帯カメラを使う子どもがふさいで、事故が起きてもおかしくない状況なのに、警備担当のシミズスポーツはおざなりの注意をしているだけでした。事故が起きてからでは遅いし、招待券をばら撒くならそれなりの対策は講じてくれないと困ります。