【アジアユース】北朝鮮に勝利

体調不良が伝えられた梅崎は欠場したが、中1日でのゲームが続くだけに伊藤翔ともども温存できたと考えれば悪くない。ピッチ状態は悪く、北朝鮮のラフな当たりに苦しみながらも、2-0と結果を残してくれたことは頼もしい限り。1点目は北朝鮮のパスのインターセプトから河原がミドルを決め、2点目はオフサイドぎりぎりで裏に抜けた柏木が胸トラップからシュート。どちらも素晴らしいものだったが、2-0になった場面でボールを拾ってゴール裏にアピールに行った柏木の行為は、まったくいただけない。

U19日本代表は、とにかく守備がしっかりしていた。キャプテン福元がインテリジェンスあふれる読みとポジショニングで、うまくカバーしていたのが効果的だった。攻撃陣では、デカモリシこと森島康仁のポストに入る位置は低すぎ、前線であの高さを活かし切れなかったことは今後の課題だ。代わって入ったハーフナー・マイクも、あまり機能していなかった。

若い世代とはいえ、内田や山本のようにJリーグで活躍している選手も多く、試合運びに余裕を感じさせてくれた。タジキスタン、イランと厳しい戦いが続くが、なんとか体調を維持して準決勝まで進み、まずはU-20ワールドカップへの出場権を獲得してほしい。