【ドイツ戦】光明と不安と

日本時間の未明にキックオフされた、ドイツ・レバークーゼンでのドイツ戦を一言でまとめれば「高原、ごめん」ということだ。僕はワールドカップの先発2トップは、柳沢を軸に巻か大黒と考えていた。僕ならFWに高原は選ばない、とも書いた。しかし、今日の2得点を見れば、タカのコンディションは素晴らしいものであることは一目瞭然だ。

2点取ったことも純粋にすごいことだけど、僕が評価したいのは1点目。ドリブルでエリア内に侵入して、サイドの隅を狙うでもなく、思い切り蹴ったボールは巧みにコントロールされてレーマンの肩口を抜いた。このコースにふかさずに蹴ったこと、そしてそれがゴールになったことを評価したい。

1点目も2点目も、破られたレーマンは実に悔しそうだったし、この日のドイツイレブンにも本選での出場がかかっており、完全に本気モードだった。バラックシュバインシュタイガーも、抜かれてカッとなり、思わずファールに出たほど。それで負傷した加地には、いい迷惑だっただろうが… レバークーゼンの観客も、ドイツの得点であれほど盛り上がると言うことは、負けを半分覚悟していたのだろう。

さて一方、セットプレーでの2失点はいただけない。川口とDFの連携もイマイチだし、宮本がフィジカルで完敗した1点目も、福西のマークが甘かった2点目もいつもの光景なのが気になる。マルタ戦では4バックを試しそうな気がするが、小野や巻もアピールさせてあげたいところだ。