【ドラマ】天海祐希vs真矢みき

最初の頃は天海祐希のハマりぶりに比べ、周囲が追いついていない感じが見受けられた「トップキャスター」だったが、最近はだいぶ松下奈緒矢田亜希子がなじんできたようだ。谷原章介をいつもいつもエリートキャラに仕立てようとする制作陣には一考をお願いしたいところだが、作品としてはあまりおふざけにも走らずいい味を出していると評価したい。

一方、「アテンションプリーズ」はもともとのコンセプトと上戸彩のテンションが合いすぎて、もう完全に暴走気味ですね。天海は「離婚弁護士」でできたイメージを「女王の教室」で完全に壊し、さらにもう一段懐の深さを見せつけているのに対し、宝塚の4年先輩である真矢みきはキャラに合わせられない苦悩すら感じられます。天海はそれぞれのキャラにうまく演技をはめ込んでいて、プラスアルファの魅力を引き出しているけど、真矢はどんな役を演じても真矢みきでしかないんだよね。それは「風のハルカ」でも「アテンションプリーズ」でもまったく同じ。あの芝居がかったしゃべり方は、母親や教官にははまるかもしれないけど、何をやっても同じキャラじゃおもしろくない。

プリマダム」の神田うのも、「どんな役をやらせても、うのはうの」と悪評だったらしいけど、僕にしてみれば真矢みきも同類です。そういえば、真矢と宝塚同期の黒木瞳も、ちょっと三枚目のキャラを好演していますね。