【NHL】ゲームの「流れ」

スポーツ中継で、よく実況のアナウンサーや解説者が「ゲームの流れ」という表現を使うことがある。片方のチームがやることがうまくいって、相手チームのやることは裏目に出続けるような状況。この日のダラス・スターズタンパベイ・ライトニングのゲームは、まさにこの「流れ」を感じさせるものでした。

1ピリで、すでにタンパが4-1とリード。最初の1点はペナルティでひとり少ないショートハンドゴールで、その後も単純なミスを繰り返すダラスに対して、タンパは手数をかけずにゴール前での連携がぴたりと決まる。ダラスは今日時点で35勝15敗と圧倒的な勝率を誇るチームなのに、とてもそんな面影を感じさせない試合展開です。しかも1ピリ途中で、ゴーリーのターコは代えられてしまいました。2ピリ以降は巻き返しただけに、1ピリで「流れ」に乗れなかったことが勝敗を分けてしまいました。

サッカーでも戦力的に弱いチームが勝つ、いわゆる「ジャイアントキリング」はあるけれど、バスケやアイスホッケーの方がその確率は高いように思います。それは得点が入る割合がサッカーの方が小さいということも、おそらく影響しているでしょう。しかし、それ以上にプレーそれ自体が速いから、ちょっとしたところでどちらに転ぶかわからないプレーが多いということもあるんじゃないかな。まさにこのスピード感こそがアイスホッケーの魅力なので、「今、どちらに流れがあるか」を感じながら観戦すると、得点の匂いを嗅ぎ分けられるかもしれませんよ。