【アジアリーグ】SEIBU藤田引退

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東京・東伏見のDydoドリンコ・アイスアリーナに、廃部が決まっているSEIBUプリンスラビッツ王子イーグルスを迎えました。ラビッツの廃部に長野オリンピックを目指した強化でカナダから帰化して日本代表で活躍した藤田キヨシの引退、さらには小平市民応援デーが重なって、アリーナは2,811人の超満員となりました。

序盤は緊張感のある攻め合いで始まりながら、1ピリ中盤からお互いのパスワークが雑になってしまいます。1ピリ7分に鈴木からの長い逆サイドへのパスが見事にパーピックに通り、これを王子の守護神・春名も反応できない速いパックスピードのショットで叩き込んでラビッツが先制。しかし、王子もすぐに岩田のゴールで追いつくと、さらには斉藤毅がショートハンドゴールを決めてあっさり逆転します。ラビッツは2ピリの終盤に、パーピックからの柔らかい浮き気味のパスを、鈴木がダイレクトに叩き込んで同点で3ピリを迎えます。

3ピリにラビッツが小原と今のゴールで引き離せば、王子もパワープレイから川島が追撃弾。両チームのゴーリー・菊地と春名はともに好セーブを連発していましたが、ブラインドサイドからイージーに決められてしまった3点目が痛かった。結局は2分近い6人攻撃をしのいだラビッツが逃げ切りました。

試合後には藤田キヨシの引退セレモニーがありました。このゲームが最後ではなく、シーズン最終戦まではチームに残りますが、この日は本人から引退のあいさつとご家族からの花束贈呈がありました。藤田は明るく話していたのに、通訳を務めた栗林さんが先に涙声になってしまい、つられるように藤田も声を詰まらせていました。15年にわたる日本での選手生活の最後にチーム廃部の報せは哀しいものだったことでしょうが、彼のこれまでのチームと日本のアイスホッケーへの貢献には僕も感謝しています。