【アイスホッケー】オリンピック3次予選 日本―ハンガリー

ミラノ・コルチナダンペッツォオリンピックに向けたアイスホッケーの予選で日本が臨む3次予選は、リトアニア、スペイン、開催国ハンガリーの中で最上位のみが最終予選の権利を得る厳しい戦い。早朝4時からの試合はYouTubeTBSチャンネルで生中継されたが、僕が起きたのはちょうど2ピリ後のインターミッション中だった。

この時点では、ハンガリーが2ピリにPKから先制しており、日本が1点ビハインドの展開。リトアニアとスペイン相手には先行されながら逆転で勝利を収めているので、今日も同じような展開を期待した。

早目に同点にしておきたい日本だったが、3ピリ3分にハンガリーのペナルティで得たPPから中島がゴール。ゴール左サイドから強烈なショットを叩き込み、見た目にもゴールが動いたのは、ショットの勢いによるのではないかと思えるような力強いゴールだった。

これで精神的にも少し余裕ができた日本チームは、2分後にもチャンスをものにする。敵陣ゴール前の混戦から、ハンガリーのディフェンスが掻き出したパックを拾ったハリデーが押し込んで、あっさりと逆転に成功した。

その後はハンガリーが攻勢に出たこともあって、日本は受けに回ってバタバタした展開に。ここでゲームを落ち着かせてくれる選手がいて欲しいところだったが、結果的には相手のペースにハマってしまっていた。それでも守備の意識は高く、ゴーリー成澤も安定していてゴールを死守する。

ハンガリー開催で相手は地元。オーディエンスの声援が響き、雰囲気は完全なアウェイだ。そんな中で平野裕志朗が謎のペナルティを取られて、2分間の退場となる。パックのないところでの出来事なので、カメラも十分に追えておらず、平野本人も呆れたような表情でボックスに入っていったので、納得してはいなかったのだろう。FWのチェイシングが荒かったので、ホームタウンディシジョンのリスクも意識してプレーして欲しかったことも事実だ。

結局、終盤のエンプティネットもしのいで日本が逃げ切り、最終予選への進出を決めた。ただ、ここからランキング上位の国が登場することもあり、決して楽観できるような状況にはない。まずはリードした場面での試合の落ち着け方を、しっかりとチーム全体で共有したいところだ。