【アイスホッケー全日本決勝】東北フリーブレイズ―日光アイスバックス

アイスホッケー全日本選手権の決勝は、かなり満員に近い状態の新横浜で行われた。序盤から攻勢をかけるバックスだが、なかなかスペースを作れず寺尾らの個人技に走りがちだった。考えてみれば、この傾向はかつての古河電工時代からの伝統かもしれない。

先制はバックス。PPの場面で左サイドから清水がゴール前に流し、詰めていた鈴木の裏にいた古橋が叩き込む。ブレイズもすぐに反撃を見せ、山田がゴールクリーズ裏を回ったところからのパスを受けた所が決めて追いつく。両チームのゴーリーは41歳福藤と畑だったが、お互い安定したプレーで存在感を見せつけていた。

バックス古橋の2点目は、角度のないところからのシュートが畑に当たってオウンゴール的に入ったもの。これでバックスが優位に立つも、またしても直後にブレイズがメジャーペナルティのPPで京谷がミドルレンジから同点弾を奪う。

決勝点となったバックスの3点目もPPからの得点で、磯貝がゴーリーの前で合わせる美しいゴールだった。最後はブレイズがゴーリーを上げて攻め込むも、エンプティネットを食らって終焉となった。国内では有数の実力を誇るチームであり、本州のチーム同士ということもあって、白熱した展開で盛り上がった。ブレイズが敗れたのは残念だが、相手がバックスなら仕方ないと思える。