【札幌―大分】3連戦初戦の位置づけ

大分にとっては、内容のない酷いゲームだった。どうみても得意の「前半スコアレス」狙いのメンバー起用に思われたが、開始10分で失点してはゲームプランも何もあったものではない。ハイプレスで押し込まれ、ゼロトップで惑わされて入ってくる選手を捕まえきれずにシュートを打たれる。ミシャに敬意を表するのはよいが、ここまでやられてしまうのではサポーターはやりきれない。

今日のゲームを難しくしていたのは、もちろんゲームプランの崩壊もあるが、GKポープの出来の悪さも大きく影響した。飛びついては空振り、キックは相変わらずつながらない。ビルドアップができないゲームでこの出来では、チャンスの作りようがない。水曜日の鹿島戦に高木を起用しないなら、サポーターは本気で監督解任を仕掛ける必要があるだろう。それほどに、見ていられないプレーの連続だった。

ここまで酷評をしてきたが、考えるべきポイントがある。それは今節が3連戦の初戦だという事実だ。ミッドウィークのホームゲームで勝つことを最大のミッションと捉えるなら、長沢の温存はうなずける。札幌に帯同しなかった下田、松本、香川、長谷川といったメンバーを鹿島戦に向けて準備させているなら、それは十分に納得できる戦術だ。ただ、負傷やコンディション不良ということも考えられるので、正直なところ不安の方が大きい。離脱している野村の復帰も待たれるところだが、すべては水曜日のゲームを見て判断することにしよう。