【ブリスベン国際】錦織は準優勝

ブリスベン国際の決勝は、どちらに転んでもおかしくなかったし、内容も非常に充実したものだった。だからこそ、セカンドセットを取り返した錦織圭が、ファイナルセット前にバスルームブレイクを取らざるを得なかったことが残念だ。流れを完全に取り戻し、一気に押し切ることができそうに見えていたからだ。

脇腹を気にしていたようなので、昨年の古傷なのかもしれない。いわゆる「全豪」と呼ばれるオーストラリアン・オープンまでの1週間にニシコリはエキシビションの予定を入れているが、無理をせずにグランドスラムに備えて欲しい。5セットマッチを戦い抜くためには、コンディション不良は大きなネガティブ要素なのだから。

いずれにしても、今大会での錦織の出来は悪くなかった。ジョコビッチやマレーとの差も大きくないはずだが、ラオニッチ、バブリンカ、ディミトロフ、チリッチらも侮れない。下位選手に取りこぼすことだけは避け、万全な状態でのセカンドウィークを楽しませてもらおう。