【モンテカルロOP】ダニエル太郎―ティエム

前日にマナリノを6-3、6-4で下し、マスターズ1000本戦の初勝利を挙げたダニエル太郎。第2セットはリードされる展開からの逆転に、成長を感じさせた。今日は今季好調のティエムとの対戦だったが、予想に反して第1セットを奪ってしまう。ティエムの出来が悪かったことは確かだが、ダニエルのアンフォーストエラーが少ない印象で、いつものようにステイバックのスタイルからディフェンス重視の組み立てを見せていた。

しかし、第2セットに入ってティエムが調子を上げてくると、なすすべもないくらい流れを奪われてしまう。滅多に見せないドロップショットが決まる場面もあって何とか持ちこたえていたが、最後は一気に押し切られた。そして第3セットは0-6のベーグルで、まったくテニスをさせてもらえなかった。

左右の打ち分けはそれなりに功を奏していたのだが、前後の揺さぶりがほとんど見られないので、相手にしてみればやりやすいだろう。ディフェンス重視で行くならもっと我慢しなければならないし、スタミナ面ももう少し強化する必要があるだろう。可能性は感じさせてくれるだけに、今後に期待したい。