大分トリニータの試合は第1節、第2節とスカパーの中継があったものの、以降はまったくスケジューリングされていないので、今節も公式の途中経過と「実況掲示板」で追うしかなかった。試合後の監督と選手のコメントからは、沖縄の湿度の高さに対応するまでに時間がかかってしまい、その間に退場者を出したことが敗因と考えられる。
しかし、ネット上にある情報からだけでも、案外展開は読み解けるものだ。前節スタメン起用されながら今節は外れた千明がハーフタイムで黄誠秀と交代する。片野坂監督のハーフタイムコメントが「リアクションにならないように、自分から行くこと。体を張って、切り替えを早く」だから、言い換えれば千明には「ファイトしろ」という指示が与えられていたのではないか。そして、その千明は59分にレッドカードで退場している。
実況掲示板によれば、審判の笛でゲームが止まっている間に相手選手を突き飛ばしてしまったようだが、それでも監督の指示との関連は感じられるところだ。監督の指示が効いている証でもある反面、選手のメンタルコントロールや判断力が十分でないともいえる。このあたりに山岸不在の影響が出ているようにも思えるのだ。
これで首位は陥落したものの、長野と並んで2位。最終順位判定では当該チーム同士の対戦比較となるので、実質は大分が単独2位と言ってよいはずだ。次節はホームでの福島戦。ここはきっちりと、勝ち点3を確保しておきたい。