以前から興味がありながら、なかなか訪れる機会がなかった
細見美術館で「
琳派四百年 古今展」を鑑賞しました。思ったよりも展示作品の数は少なかったのですが、建物にも味があるので損をした印象はありません。
この企画展では、古典とコンテンポラリーの対比から、模倣ではなくインスパイアされて新たな価値が生まれるということを再認識しました。
風神雷神を
仮面ライダーV3と
勇者ライディーンに置き換えた
山本太郎の作品は意表を突いているし、近藤髙弘や
名和晃平が古典に題材を選んで自作と対比させる展示も斬新です。
金箔と漆黒で表現された
琳派の世界感が時空を超えて再現されるおもしろさが魅力ですが、もう少し
琳派本来の作品を見たかったところ… その意味では、若干不完全燃焼な思いは残りました。