【NFL】スーパーボウル2015

今年はアリゾナ州フェニックスで、ニューイングランド・ペイトリオッツシアトル・シーホークスでの対戦となったNFLアメリカンフットボールスーパーボウルイディナ・メンゼルによる国歌斉唱で始まった。白人らしい緻密な組み立てからタッチダウンパスにつなげる、QBトム・ブレイディを中心としたペイトリオッツ。一方のシーホークスは自由奔放な展開から高いパスでQBウィルソンが一気に狙う。

序盤は静かな立ち上がりだったが、2Qに試合が動く。ブレイディからWRラフェルにTDパスが通って、ペイトリオッツが先制。シーホークスも、攻撃の中心を担うRBリンチがタッチダウン。さらにペイトリオッツがTEグロンコウスキーで追いついて前半も終了間際。ここで、ペイトリオッツはCBアリントンが痛恨のフェイスマスクを取られて15ヤードの罰退から、残り6秒で同点に追いついた。

ハーフタイムショーはケイティ・ペリーをメインに、レニー・クラヴィッツミッシー・エリオット。以前のスーパーボウルはもっと渋めのミュージシャンだったのに、最近はちょっと派手目に振っている印象だ。ショーとしては面白いのだろうが、フットボールの緊張感とはあまり相関を感じない。

3QはシーホークスがFGと、再びペイトリオッツの反則で得たチャンスからタッチダウンを追加して24-14と10点差をつける。反則からDFミスという流れで、完全にシーホークス優位に見えたが、そのままでは終わらなかった。WRエデルマンでチャンスを広げて、最後はWRアメンドーラでタッチダウンを奪ったペイトリオッツは、残り2分6秒でエデルマンへの短いTDパスがつながった。

FGでは埋まらない4点差を追うシーホークスの執念は、素晴らしかった。リンチの活躍で1ヤードまで迫ったが、Sバトラーが起死回生のインターセプト。最後はブレイディのニーダウンで、そのまま試合は終わった。最後まで息詰まる、スーパーボウルらしいゲームだった。