【楽天オープン】デルポトロの安定、ツォンガのムラ

雨の中、天井を閉めた有明コロシアムでの楽天ジャパンオープン。第1試合はラオニッチに添田豪が挑みました。サービスゲームでは添田が持ち味を出すものの、ラオニッチのビッグサーブにはまるで対応できす、ひとつのゲームをすべてサービスエースで決められたものもあり、スコア以上に完敗でした。第2セットはタイブレークまで行ったのですが、実力差は明らかです。

第2試合はデルポトロとベロックのアルゼンチン対決。どちらもミスの少ないゲームで、とても緊張感がありました。ベロックもひとり時間差のようなショットでスタンドを沸かせますが、安定したデルポトロのプレーにつけ入る隙はありません。サーブの際、トスアップしたボールに巨体のパワーを押し与えている様子は迫力満点。パワーに頼るだけではなく、しっかりとコースを狙うボールコントロールも見事です。

チェアアンパイアはモハメド・ラヒアニさん。仕切り屋なので、ボールボーイに選手に水を渡すように指示したり、タオルを置く位置を指定したり。ただ、ジャッジは明確で「サーティ」「フィフティーン」の語尾までしっかり発音してくれるので、現地でも試合の流れがよくわかります。

第3試合はツォンガとドディグでしたが、ドディグが絶好調なのに対してツォンガのプレーにはムラがあります。オシャレなドロップボレーを決めたかと思えば、決めに行くプレーでミスを繰り返したり。第2セットは多少盛り返したものの、タイブレークに行ったらドディグだと感じていた通りでした。