【世田谷美術館】砧公園のオアシス

都内でありながら、アクセスの悪さも手伝ってなかなか訪れる機会のなかった世田谷美術館に出掛けてみました。最寄駅は東急田園都市線の用賀なのですが、急行に乗ってしまったので二子玉川へ。そこから美術館行きのバスに乗ったものの、病院を2軒巡りながら同じ道路を戻ったりする遠回りで30分以上かかりました。帰りは小田急線の千歳船橋に出たのですが、こちらの方が圧倒的に近いですね。

休日の砧公園は、家族連れだらけ。子どもが苦手な僕にとっては、美術館の中はオアシスのような雰囲気でした。ちょうど開催していた企画展「アンリ・ルソーから始まる素朴派とアウトサイダーズの世界」を鑑賞しましたが、混雑しているわけでもなく、空間に余裕のある館内はなかなか居心地がよかったです。

この展示はルソーの他にグランマ・モーゼスなど「素朴派」、つまり素人ながら才能を見いだされた画家たちによる作品。さらに「アウトサイダーズ」ということで、心の病を患った人たちの作品につなげています。美術史的にはそのような括りになるのかもしれませんが、いち美術ファンから見ると「素人上がりの画家」というキュレーターの上から目線に感じられ、あまり気分によいものではありません。

常設も含め、館内の係員は鑑賞者の目線を遮らないように自然に立ち位置を変えてくれる気配りがあり、とても好感が持てます。

http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html