【ブラジル戦】選手層の差

決定力の差とかキープ力とか、いくらでも敗戦の要因は挙げられる。しかし、その中で最も重要で、かつ最も解決に時間がかかるポイントは「選手層の厚さ」だ。ブラジルでは、代表と言えど替えはいくらでもいる。だからセレソンに呼ばれて起用されても、必死でアピールする。ゴールを前にしてきれいなパスを出そうなんていう意識は微塵もない。

交代で入った選手も全力でプレーしてアピールするから、ゲームが終盤ダレることもなく、得点差がついても貪欲に追加点を狙う。ザッケローニがロスタイム目前に意味のわからない選手交代をしたこととは対照的に、ブラジルの途中出場選手には覇気が見えた。

この差は容易には埋まらないが、もう少しうまく試合を運べばフランス戦のようにワンチャンスで勝つことは十分にあり得る。今からできることは、その確率を少しでも上げることだろう。そして、ザッケローニもそのことは理解しているようだ。