【大分-京都】逃げ切って辛勝

後半からスカパー観戦した限りでは、押されている印象しかなかった。繰り返される京都のコーナーキックを迎えるたび、セットプレーの守備に不安を感じないわけにはいかなかった。しかし、それでも結局逃げ切ることができた。チェ・ジョンハンはカウンターからダメ押し点を奪い、終盤はしっかりとボールをキープして時間を使った。

トリニータのMVPは、GK清水だろう。コーナーキックの嵐に敢然と立ち向かい、飛び出し過ぎることもなく確実にゴールからボールを遠ざけた。その後がつながらなかったことは、今後の課題だろう。丸谷を下げて村井を投入しても、中盤の制圧には程遠かった。3-4-3から3-5-2に変えたことは評価するが、まだ選手はなじんでいない。あと9試合しかない中では、時間をかけることはできない。中盤でボールをためて押し上げる。それができなければ、今日のようなゲーム展開は避けられないのだ。

3連休前夜の金曜日にナイトゲーム、そして連休最終日にもう1試合というクラブの財政を無視した最悪な日程を組まれたJ2。そんな中で6,000人を動員したことは、評価できる。しかし、地域に根差したクラブの底辺を広げるためにも、もっとJ2の財政面をフォローする視点は必要だ。