【大分-水戸】またも幸運な勝利

ここまで来ると、間違いなく何かがある。またしても内容はまったくないながら、終了間際に99%オウンゴールと言えるイ・ドンミョンのゴールが決まり、勝ち点3を積み上げてしまう。サイドからゴールラインに迫っても中の攻め上がりは遅く、中盤でパスカットしてもミスでボールを奪われる。今季、何度でも見ているそんな展開だった。

守備は評価できる。土岐田の方が、イ・ドンミョンよりも安心して見ていられる。しかし、だからこそ、攻めに転じたときにスピード感を欠くのだ。いわゆるトップ下のポジションに誰も入って行かないことが、今季の大分の象徴のように思われる。


大分 1-0 水戸(得点:イ・ドンミョン

<GK>
清水 :6  無難な内容

<DF>
土岐田:5.5 つなぎの精度がもうひとつ
阪田 :6  遅らせる守備はできている
石神 :5.5 攻撃参加で起点になれず

<MF>
三平 :5.5 スペースなくクロス上げられない
キム :5  すべてに中途半端
宮沢 :5.5 球出しがワンテンポ遅い
イ  :6.5 動き重いながらも決勝点

<FW>
西  :5.5 裏を狙ってもらいたい
森島 :5.5 ポストになった後の上りが遅い
村井 :5  連戦疲れか精彩欠く

<SUB>
高松 :5.5 惜しいシーンあるも本調子ではない
チェ :5  スピード活きない
為田 :  評価なし

<監督>
田坂 :5  結果は残したが内容悪すぎる

交代のカードについても不満が残る。まったく連携が取れていなかったキム・ジョンヒョンを為田に代えるのが先だったはずだ。高松もチェ・ジョンハンもまったく流れを変えられないのだから、逆に西や村井をサブで使うことを考えるべきではないか。田坂監督は結果に甘んじず、最善の打ち手を常に模索してもらいたい。