【スーパーボウル】ブレイディ雪辱ならず

戦前から囁かれていた通り、やはり4Qに何かが起こってしまった今年のスーパーボウル。残り時間1分で真ん中にぽっかり空いてしまったバージンロードを、RBブラッドショーが駆け抜けました。最後は時間を稼ごうとしてラインの手前で止まろうとするものの、勢い余ってタッチダウン。結局、そのままニューヨーク・ジャイアンツが逃げ切り、ニューイングランド・ペイトリオッツを下しました。

今年の国家斉唱はケリー・クラークソン。思いのこもった美声で、インディアナポリスの観客を魅了します。ハーフライムショーにはマドンナが登場。「アイーダ」を思わせるオープニングから、Tommy February6を思わせるチア衣装、そして米米クラブのジェームズ小野田風の男性との絡みなど、マドンナらしいエンターテイメントを楽しませてくれました。

ゲームは、序盤はQBブレイディが不調。まさかのセーフティで先制したジャイアンツはWRヴィクター・クルーズが活躍して優位に展開します。ボリーやピエールポールら、DF陣も好調でした。しかし、2QにFGで3点を返すと一気にペイトリオッツペースに。ブレイディの針の穴を通すようなパスが決まり、ウッドヘッドとヘルナンデスのTDで逆転しました。

そして終盤まで進み、このカードのジンクス通り、4Qにドラマが待っていましたね。ペイトリオッツにとっては、痛恨のキャッチミスをしたウェルカーのプレーが残念でしょうが、それまでの活躍を考えると責められないところでしょう。素晴らしい内容を見せてくれた2007-08シースンの再戦は、またしてもイーライ・マニングに軍配が上がりました。