【人事の話】震災とメンタルヘルス

東日本大震災から1年が経とうとしていますが、御茶ノ水で開催された震災の影響とメンタルヘルスに関するセミナーに参加してきました。ひたちなか市の工場に勤務する産業医の医師がスピーカーでしたが、自らも自宅が太平洋沿いにあって被災している方で、生々しい経験談をお話しいただきました。

このような大規模災害があった場合に、職場に必要なのは悩みを相談できる場所があること。実際に相談に至らなくても、「いざというときに相談できる」と感じられる場があることが重要なのだそうです。そして、もうひとつ企業にとって大事なことは、「ひとりひとりの社員のことを気にかけているんだ」ということをしっかりと伝えることだとおっしゃっていました。先日ご紹介した大宮エリーの個展でも、まさに同じテーマが貫かれていただけに、あまりにもタイムリーな印象ですね。思っていても、伝えなければ伝わらないのです。

ただ、もうひとりのゲストスピーカーは大手企業の関連会社の人事部長でしたが、プレゼン資料も用意せずにだらだらと話すだけ。これではまずいと思ったのか、パネルディスカッションの時間に自社の宣伝まがいの補足を延々と続けましたが、これではかえって逆効果でしたね。