【人事の話】ナビオープンは12月

今年度は、「就職協定」とか「倫理憲章」と呼ばれる経団連の「採用選考に関する企業の倫理憲章」で、採用選考活動の早期化に歯止めをかけることが謳われました。通常は10月にスタートする「リクナビ」「マイナビ」等の不特定多数向けの情報発信以外の広報活動については、「卒業・修了学年前年の12月1日以降に開始する」と規定されています。

これによって、企業は11月までの情報発信を完全に止めたわけではありません。自社のホームページやインターンシップ等を活用して、母集団形成を進めようとしているのです。折しもスマートフォンが普及し、facebookも一気に浸透している状況。各社ともfacebookや、導入されて間もないmixiページの利用に乗り出しています。

しかし、これは完全に話題性だけ先行しているのです。中味の定義も定まっていない状況で、一部のマスコミは「ソー活(ソーシャルネットワークを利用した就職活動)」などという単語をひねり出して祭り上げています。就職を意識したSNSとしては、日本上陸が間近と言われる「LinkedIn(リンクトイン)」で、こちらは転職市場におけるコネクション作りに活用されていますが、こちらも就職エージェントが暗躍する草刈り場になりつつあります。

mixiページに至っては、まだその位置づけもターゲットも見えていない状況。facebookも含め、低コストで情報発信できるの反面、集客の導線はまだまだ張りにくい環境です。風潮に踊らされず、しっかり必要な情報を見極めることが重要ですね。