女子ワールドカップ準決勝、日本とスウェーデンの一戦は録画でチェックした。澤のパスをカットされて岩清水があっさり振り切られたときはまずいと思ったが、その後は安定を取り戻したので2点目を取られる気がしなかった。この日は初先発の川澄が活躍したが、丸山、川澄と日替わりヒロインが出るチームはトーナメントにおいては強い。
宮間のパスが輝きを取り戻し、鮫島のオーバーラップも冴えた。右サイドの近賀が目立たないことは気になるが、バランスを取った結果だとも言えるだろう。阪口が中盤の底で効いていることも、攻撃陣が安心して前に出ていける要因になっていると思う。何よりも特筆すべきは、後半ロスタイムに相手陣右コーナーフラッグ付近で2分以上ボールをキープしていたこと。あのねばり強さは、誰にも真似できないだろう。
決勝の相手はアメリカ。日本が勝てずに苦労し続けている難敵だ。しかし、今大会の日本はドイツにも勝っているのだ。アメリカにだけは勝てないという理由などない。休養十分となる丸山と岩渕というジョーカーも控えているだけに、チャンスは十分にある。鍵は準決勝で先発を外れた永里が握っているような気がしている。がんばれ、なでしこJAPAN！ 決勝は月曜日の早朝だが、この日は祝日だ。
