【金八先生】最終回スペシャル

ついに33年にわたって制作されてきた「3年B組金八先生」の放送がフィナーレを迎えました。後半のシーズンはあまり見ていなかったのですが、さすがに最終回スペシャルは期待して見てみました。単純に同窓会にするのでもなく、新しいエピソードを語るでもない中途半端な作り。制作陣の思いと視聴率とのバランスが、結果としてあまりよくない着地点に落ちてしまったようです。

一番の驚きは加藤優の変化でしょうね。かつては一匹狼の不良でしたが、体型がずんぐりむっくりになってしまい、元相撲取りかのような風貌には苦笑するしかありません。逆に昔はとっちゃん坊やだった鶴見辰吾が、ちょっと渋めの大人になっていて、今なら15歳の父親だったことも納得できそうです。カンカンこと乾先生は、番宣ではすっかり雰囲気が違っていたのに、いざ役に戻るとまったく変わっていないところはさすがに役者ですね。

そして、最後はCMすら飛ばして延々と昔の生徒たちのダイジェストに。このあたりに至っては、視聴者サービスというよりは作り手の思いだけのように感じました。そして最後には「そして」という意味深な単語を残して、番組は終了します。これで金八の息子・幸作を主人公にして続編でも作られてしまったら、それはそれでガッカリするような気がします。