【イングロリアス・バスターズ】まさにタランティーノ

重いテーマを軽く仕立てることに関しては、クエンティン・タランティーノの真骨頂です。冒頭からフランス語と英語が入り乱れ、さらにはイタリア語やドイツ語まで登場するといういかにもヨーロッパな雰囲気を醸しだします。

そして、もうひとつのタランティーノらしさである演劇っぽさ。映画の流れを小分けにして、「○幕△場」といったような場ごとの展開を見せてくれます。このあたりは「パルプ・フィクション」や「「キル・ビル」に通じるところがありますね。

フランス系ユダヤ人のショシャナを演じるメラニー・ロランのクールな美しさと、ブラッド・ピットのいかにもアメリカ人らしい軽さのコントラストが面白さを引き立てます。展開は思わせぶりなところがありますが、すぐに銃をぶっ放すところは、いかにもエンタテイメントですね。153分とかなりの長編ながら、あまり長さを感じずに見られる「楽しめる作品」です。

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