【ジャック・ジョンソン】TO THE SEA

ハワイ出身のシンガーでサーファーでもあるジャック・ジョンソン。彼の新譜「To The Sea」はアイランドミュージックの雰囲気を漂わせてはいるものの、ロック色が強いのであまりゆったりしたハワイアンな印象ではありません。ドラムスとベースにギターとボーカルが絡むシンプルなアレンジが、素朴で骨太な音を作り上げています。

何といっても、このアルバムの魅力はベースライン。ところどころブルージーな要素を散りばめたベースの動きが主張していて、ベースだけを聴いていても楽しめてしまうほどです。序盤はリズムが心地よいのですが、終盤に近づくにつれメロディで聴かせる曲が続きます。唯一の不満は、#3「No Good with Faces」で、ボーカルと同じメロディをギターが単音でサポートするアレンジには、何の魅力も感じないばかりか、聴き続けることに苦痛すら覚えてしまいます。

全体的には、気分がとてもリラックスしてくるように仕立てられ、気分に浸ることができますよ。ノースショアのビッグウェイブを思い起こさせてくれるような音で、通勤のストレスを和らげるのもよいかもしれません。

http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/jack_johnson/