【水戸-大分】雷雨中止の幸運

前半35分の時点で雨は降っていなかったものの雷光が立て続けに閃き、主審の扇谷氏が選手を引き上げさせた。そして強い雨も降りだし、そのまま試合は中止になった。この時点で0-0のスコアレスだったのでどちらが有利ということはないのだが、内容を見る限り大分のサッカーはチグハグだった。

変な表現ではあるが、キム・ボギョンの不調は本物だ。試合開始早々から上気して疲れ切ったような表情を見せ、動きにもキレが見られない。そして彼が右サイドに開いてボールを待つから、せっかく攻撃力を見込んで起用している土岐田がオーバーラップするスペースがないのだ。チェ・ジョンハンは太ったように見え、韓国代表と年代別代表のこのふたりがトリニータのレベルにモチベーションが低下していると考えてもおかしくはない。

菊地が中盤に上がったことでボール奪取はできるようになったが、そこからの展開が物足りない。高松とキム、チェの連携が悪く、東も何をしてよいのかわからないように見える。今日は中止でよかったのだが、だからといって上向きになる要素は今のところ見当たらない。こんな状況で住田をレンタル移籍させてしまったフロントの判断も、シーズン後には検証すべきだろう。