【ウィンブルドン】ナダル優勝を考える

サッカーのワールドカップと並行して開催されているため、いまひとつ盛り上がりに欠けたウィンブルドンですが、ベルディヒの強烈なサーブを打ち破ったラファエル・ナダルが男子シングルスの栄冠に輝きました。決勝はまったく危なげない戦いで、フェデラージョコビッチを下したベルディヒも勢いを、まったく感じられないくらいでしたね。

僕が気になったのは、決勝に至るまでの試合中にナダルが再三インジャリータイムアウトを取って、トレーナーに足の治療を受けていたことです。テニスでは試合中のトラブルに対して3分間の治療が認められていますが、相手選手にとってはその後にその選手が棄権するのか試合を続行するのかを相手に委ねざるを得ません。そんな状況で待つことが、モチベーションを低下させてしまうでしょうし、また緊張を保つことも難しいでしょう。

ナダルは過去にも同様にトレーナーを呼ぶことで、結果的に流れを変えてしまったことがあるようです。ルールを最大限活用するのはテクニックですが、公平性が保たれないのであればルールを見直す必要もあるでしょう。この大会を見る限り、あまり公平に作用しているようには見えませんでした。