【京都】二条城の庭園と障壁画

出張帰りに、少しだけ観光してきました。まずは8:45の開門に合わせて、京都駅から地下鉄を乗り継いで二条城へ。冬の土曜日の朝だけあって観光客の数も多くなく、2番乗りでした。広い「二の丸庭園」を巡っている間も、カメラを持った男性と若い女性と僕の3人しかいませんでしたよ。

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二の丸御殿の見学は9時からなので、まずは二の丸庭園から本丸、天守閣跡を回ります。菰を巻かれた蘇鉄の木が、冬の風情を醸し出していました。花が咲いていると、また違った雰囲気が楽しめるのでしょうね。今の季節に彩りを添えているのは、南天の赤い実でした。本丸はすり鉢状にしつらえられた城壁の中にあるので、外界の音も遮られて独特の静寂があります。天守閣跡への階段を上ると一気に視界が開け、雪に覆われた比叡山が美しかったです。

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そして、展示・収蔵館で「松鷹図」の特別展示を鑑賞しました。ここはさほど広くない室内の3面に狩野探幽の作による障壁画の原画が展示されています。本来これが描かれていた四の間は、今は模写に置き換えられているようです。この展示も僕が独り占めすることができましたが、金箔に松の緑が迫力たっぷりに描かれ、見応えがありました。

二の丸御殿も、狩野派の障壁画や鴬張りの廊下が興味深く、人形で当時の情景を再現しているので雰囲気を感じることができます。二条城といえば修学旅行の定番ですが、僕は今回が初めてでした。障壁画などは思ったよりも深みがあって、かなり満足度は高かったです。