【大分-神戸】とりあえずは結果

大分にとって、ゲームプランを感じられない内容だった。それでも前半41分という絶妙な時間帯に、森重がセットプレーからヘッドで押し込んだことで、勝ち点3を手にすることはできた。この試合の成果は、純粋に結果とそして後半の終盤の時間稼ぎをきっちりこなしたという事実だけであろう。とりあえずは結果が手に入ったことで、良しとするべきであろうか。

前線とバックラインの間が開きすぎているせいか、なかなか前の3人でボールがキープできない大分トリニータは、攻撃が右サイドに偏ってしまう。前田が右に流れてチャンスを作ってもフィニッシュが小林亮だったりと、本来中央で仕事をしなければならない人ができていないので、どうしても展開が窮屈になってしまった。今日はベンチだった高松の復帰が待たれるところだ。

<GK>西川:6.5(声も出し、好セーブも)
<DF>深谷:6(目立たないが)、森重:7(得点と好カバー)、上本:5.5(無駄なパス、ファウルも)
<MF>小林亮:6(攻めの意識高い)、エジミウソン:6.5(前めでプレーも無難)、ホベルト:7(危ないところに顔を出す)、鈴木:5.5(攻撃面で不満)、金崎:5.5(ボールに絡めず)
<FW>前田:6(足元にこだわり過ぎ)、ウェズレイ:5.5(ボール収まらず)
<SUB>藤田:6(守備で貢献)、高橋:6.5(キープの時間帯で効果的な動き)、小林宏:評価なし
※下川、西山、松橋、高松は出場せず
<監督>シャムスカ:6(攻撃プランは機能していなかった)

シャムスカ監督は、高橋大輔を右サイドではなくFWのスーパーサブとして起用している。確かにもともと彼のポジションはFWだから不思議なことではないのだが、藤田も小林亮もサイド攻撃の仕掛けはよくても相手にとっての脅威にはなり切れていない状況なので、先発で起用する際にどこで使ってくるのか興味を惹かれる。高橋はどちらのポジションでも機能しそうだが、問題は高橋が入らない方のポジションを誰が務めるかなのだが…