【USロック】ザ・ラスト・グッドナイト「ポイズン・キス」

新年ということで、CDを物色しに渋谷のタワーレコードに行ってきました。聴いたことのないミュージシャンを発掘するには、やはりタワーが最適です。提案型のディスプレイをしているし、コンセプトもしっかりしているので信頼できるんですよね。今日は最後の最後の棚で、このThe Last Goodnightの「Poison Kiss」を見つけました。

試聴してみると、シンプルでダンサブルなドラミングに乗って、ミドルテンポでナチュラルなボーカルが展開します。バックにアコースティック・ピアノを多用しているあたりは、メイレイのサウンドを思い出させますね。特に#2の"Back Where We Belong"がキャッチーなメロディで秀逸ですが、全体を通して心地よく聴けるアルバムに仕上がっています。

このバンドは、アメリカ・コネティカット州出身の6人組です。ボーカリストがモヒカンだったり、ドラマーの風貌がジャズメン風のアフリカン・アメリカンだったりとビジュアル的には多様なイメージですが、音楽は上品で洗練されています。コネティカット州はニューヨークのベッドタウンで、所得も高い住民が住んでいるエリアです。このバンドも「いかにも金持ちのお坊ちゃんが、ワルぶった格好をしながらも、品の良い音楽をクリエイトしている」と思えば、いかにもコネティカットらしいと言えます。

このアルバムの統一感を、次の作品でどう打ち破るかは難しそうですが、期待してみてもよさそうな気がします。

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