【尾道】坂と海と猫と

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尾道は坂の街。大林宣彦監督の映画に登場する光景の端々を思い出しながら坂を上り下りすると、そこには現実の生活感があふれていることに気づきます。干された洗濯物、工事中の家屋、投棄されたゴミ、そして汚物の臭い。でも、だからこそセットでないリアルな空間として、この街の魅力を引き出してくれるのです。坂の先には空、もしくは海。そして空間を神の使いのように横切る猫。

瀬戸内海を挟んで向島と向き合う尾道の街は、去年の夏に訪れたアラスカのジュノーに似ています。ジュノーも「インサイドパッセージ」と呼ばれる凪いだ海を挟んで、対岸の島と向き合っています。そしてどちらの街にも、ちょっとうらぶれたロープウェイがあるところも同じですね。

坂を歩き疲れたら尾道ラーメンもいいけれど、行列を耐え忍ぶ必要があります。それが苦手な僕は、とれたての地魚の寿司を「絲魚」で。鯛や穴子など白身の地魚はまったく魚の臭みがなく、澄み渡るような味わいです。歯ごたえも適度にあって、食感も楽しめました。