NHKのBSハイビジョンで昨日から始まった「ワールドプレミアムライブ」の初回は、ボン・ジョビのニューヨークでのライブでした。割と小さめなハコのライブなので、観客との距離が近く、アットホームな雰囲気。ジョンもあまり最初から突っ走るのではなく、抑え目に歌っていました。まあ、これは年のせいかもしれませんが…（ジョンは僕より2歳年上ですからね^^;）
最新アルバムからの"Have a Nice Day"や"Last Man Standing"に加え、定番の"You Give Love a Bad Name"、"Livin' on a Prayer"、"Bad Medicine"も演奏していて、なかなか楽しめる構成です。ライブ自体の感想からは外れますが、この映像の完成度は高いです。"Livin' on～"でリッチー・サンボラがトーキング・モジュレーター（点滴用の管のようなものをくわえて、空気の流量をコントロールすることでギターの音を変化させるエフェクター）を使えばカメラがしっかりリッチーを抜き、ドラムスがタム回しやブレイクなどキメのフレーズを叩けばそのシーンを捕えてくれました。バンドのことを熟知して、よほど入念に準備しないと、こんな絵は作れないでしょう。
僕もバンドでボーカルをやってみてわかったけど、歌を歌ってMCを担当すると、喉がホントに渇いて張り付きそうになるんです。長いライブを通してきちんとしたクオリティを保とうと思ったら、オープニングから盛り上がってはいられないです。最初は抑えて、徐々に上げていくのが自分たちバンドのためにも、お金を払ってくれた観客のためにも重要なんですよね。
それからこの番組で曲名テロップが出て気がついたのは、ジョンのクレジットが"John Bongiovi"になっていること。これ、彼の本名なんですね。この番組、次週はエルビス・コステロでその翌週がスガシカオと、幅広いというか節操のないラインナップになっているようです。
