【U17北朝鮮戦】120分間走った

LA旅行前夜だというのに、延長まで見てしまいました。それだけ見応えのある、内容も結果も伴ったゲームだったと思います。U17日本代表は、延長後半までよく走った! 北朝鮮といえば「スタミナと根性」というプレースタイルを思い浮かべますが、完全にそのお株を奪っていました。しかも、序盤に2失点しながら追いついたところも素晴らしい。

勝因は「走り切ったこと」の他にも2つあります。ひとつは、城福監督の采配。後半途中から投入した端戸が同点ゴールを決めれば、延長後半に投入した河野が2ゴールです。もうひとつは、選手が冷静なこと。河野の決勝ゴールはGKとの1対1から、相手の動きを見て左足アウトで決めたものです。柿谷のキープ力や水沼宏太の飛び出しも、この年代にしては一段抜けていて、とても頼もしかったです。

2失点は、あそこまでコントロールされたシュートを決められてしまうことは奇跡的ともいえるし、ピッチが人工芝という事情もあったことでしょう。しかし、DFが2列目からの飛び出しにうまく対応できていなかったのは事実なので、今後の課題として対応してほしいと思います。DFは甲斐にしても金井にしても、線が細いところがちょっと気になりました。

いよいよ次は世界が相手。このプレーぶりなら、そこそこ戦えると思います。日本で開催されたU17大会のように「攻めは船越狙い、中盤は守備的」ではなく、攻めて勝つ気持ちが必要です。