【新潟-大分】守りなきドロー

前節の清水戦に続いて3-3というスコアでのドローはよく3点取ったともいえるが、守備の集中については波があり過ぎる。冒頭の15分などは壊滅的で、「これでゲームになるのだろうか」「何点取られるのだろうか」と目を覆わざるを得ない展開だった。

終盤逃げ切れなかったのは、トゥーリオを負傷で失っていたことも一因だろう。しかし、やはり三木のラインコントロールにも上本の横への弱さにも不満である。DFからのパス出しも遅く、トゥーリオに代わって入った西山がそれを助長してしまった。

<GK>西川:5.5(1点目は完全なミス)
<DF>深谷:6.5(攻守に貢献)、三木:5(マークがズレる原因を作った)、上本:5(左右の揺さぶりに弱すぎる)
<MF>高橋:6(最後は消えたが、攻めの意識高い)、トゥーリオ:6(負傷が悔やまれる)、エジミウソン:6.5(幅広いエリアをカバー)、根本:5(このところ、らしくない)、梅崎:5.5(疲れか精彩欠く)
<FW>高松:6(2得点も、プレー位置低すぎ)、松橋:6.5(彼あっての勝利)
<SUB>西山:4.5(ボールの動きを止めてしまう)、山崎:5.5(プレーの精度低い)、梅田:評価なし
※下川、藤田、ラファエル、内村は出場せず
<監督>シャムスカ:5.5(守備の立て直しが急務)

新潟は序盤の素晴らしい展開が、予想通り息切れしてしまった。日本人選手で精神的な支柱になれる絶対的なキャプテンが不在なのではないだろうか。このゲームでは新潟の荒いプレーが目に付いたが、(まりさんもよく指摘している)上本の過剰な審判に対する駆け引きは見苦しいだけだ。