【ミュージカル】ダンス・オブ・ヴァンパイア

帝国劇場で上演されているウィーン発ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」を鑑賞してきました。実は9年前にウィーンのライムント劇場でオリジナル版を見たので、比較して楽しむことができました。この作品はポランスキー監督が映画化したこともある原作を、ちょっとコミカルなミュージカルに仕上げたものです。

日本版の見どころは、とにかく市村正親演じる教授のトボけた演技です。ちょっとしたセリフや身のこなしが、とても気が効いていて、それだけで楽しめますよ。山口祐一郎も、ヴァンパイアでもある伯爵を好演していますが、山口は正統派に声量で押します。ウィーン版でヒロインのサラは、もっと踊りまくっていたので、ダンスは物足りなかったかな。サラとアルフレートは、難しい曲をがんばってこなしてはいましたが、やはりちょっと歌は不安定でした。

エンディングはダンスとコーラスで一気に盛り上げてくれ、カーテンコールにかけて観客は総立ちで手拍子を送っていました。今日が2度目の相方によれば、前回はスタンディングオベーションも手拍子もなかったとのことなので、リピーターに引っ張られて、また役者も余裕が出てきてここまで盛り上がったのではないでしょうか。とにかく楽しいステージで、音楽もよくできているので、お勧めです。