【デビスカップ】日本―イタリアRubber3

デビスカップの第2日、ダブルスはマクラクラン勉と内山靖崇がボレッリとフォニーニを迎え撃つ。イタリアはロレンツィの予定を切り替えて、グランドスラムタイトルを獲ったことのあるベストの布陣だ。しかし、マクラクランも先日の全豪でベスト4進出を果たしており、引けは取らない。

試合はもつれた。どちらに転んでもおかしくない展開ながら、ワンチャンスをものにしたイタリアがファーストセットを奪えば、タイブレークを奪取した日本がセカンドセットイを取り返す。サードセットももつれたが、日本は大事な終盤にミスが目立ってしまう。ちょっとしたポーチの遅れや、無理に前衛が飛びついてボールにかすってしまうプレーなど、経験の差が表れる形になってイタリアが優位になって行った。

結局セットカウント1-3で敗れはしたが、見応えのある内容だった。内山もマクラクランも鋭いサーブを何本も決めていたのが印象的だったが、特にワイドサーブがきれいに決まるシーンは胸が空く思いがした。これまでのデビスカップなら、これは「善戦」として語られて終わっていただろう。しかし、今の日本、今のマクラクランと内山には今後に向けた大きな財産となり、そして大いなる悔しさがチームにも選手にも残ったはずだ。それこそが、一番重要なことなのだ。