【大分―札幌】惜別と希望と

今季のホーム最終戦は先制しながら惜しいドローとなったが、契約満了となる3選手が交代出場でピッチに立つ一方、連続フル出場を継続してきた鈴木が欠場した穴を羽田が埋めるといういろいろな意味での分岐点となるようなゲームとなった。小手川もサブには入ったものの出場は叶わなかったが、想定の範囲内ではないだろうか。

知念が奪ったボールを町田が競って野村が決めるという、FW3人でゲットしたゴールはチームを勢いづけた。しかし、ハーフタイムの交代でスクランブル気味になった札幌が一気呵成に攻め立て、結局はジェイのゴールで追いつかれた。羽田もジェイ相手によく抑えていたが、ゴールを決められた場面はアンデルソン・ロペスのシュートがうまかったとしか言いようがない。羽田も高木もできたことはあったのだろうが、流れの中では致し方なかったのだと思う。羽田の成長は、来季に向けた希望となった。

大分ベンチも札幌のギアチェンジは読めていただろうに、それに対応できるカードを持っていなかった時点で苦しい選択となってしまった。本当に今季は選手のコンディション調整に苦しんだシーズンだったように思う。

結局、僕1試合も生観戦することなくシーズンを終えることになる。おそらく初めての経験だが、DAZNの中継があったので試合は楽しむことができた。大分がJ3に落ちていた年はまだDAZNJ3の中継を始める前年だったので、かなりスタジアムに足を運んだし、行けないときは公式サイトの速報を追うしかなかった。そんな経験があるので、コロナ禍のシーズンでも不満に感じることなく過ごせたのだろう。